一夜明けて
クーフェリアス(ラグランジュ) 2011.09.29 [00:53]
>「妖魔共がワシ等の逆を突いて、昼間から攪乱や陽動に出る可能性は
> 否定出来んですな。推測される数から、そこまでの余裕は無いとは思うが...
> 奴等にも休息は必要な筈じゃからの」
ラッシュの言う事も一理ある。
敵の戦力の全容が分からない以上戦力の分散は避けたい。
しかしガラフの言うように敵の動きが掴めない段階で迂闊に動けばそこをつけ込まれる危険性もある。
「今村の守りを手薄にするのは避けたいですね。森の調査は敵の撃破が目的ではないですし
イアンさんに手伝ってもらう事も考えるとあまり危険は犯せません」
「そこでですが、敵の通り道に鳴子等の簡単な罠を仕掛けるまでは
調査は極力少人数で簡単に済ませた方がいいかと思います。
罠を仕掛けた後なら敵の動きも把握しやすくなりますし警戒して攻めづらくなるでしょう。
それからなら村を少し離れても敵の動きに迅速に対応できますからね」
愚鈍なゴブリンの群れとなれば罠などお構いなしだろうが
今回は頭の回るリーダー格が群れを治めている。
それなら罠を警戒してこちらを探り、体制が整った所で一気に攻めて来る可能性が高いに違いない。
罠も設置できた当面は効果があるだろうがそれも時間稼ぎにしかならないだろう。
妖魔の襲撃が先か騎士団の到着が先か。
どちらにしても気は抜けない。
>「マルドルとチルグラ夫人が伝えた通りじゃ。
> 妖魔の性質から言って襲撃は今後も夜中を警戒した方がいいと思われる。
> 貴殿等には動きが取りやすい午前の間に、防柵の修理などを手配して
> 頂きたい。宜しくお願い出来ますかな?」
「分かりましたガラフさん、防柵の手配はこちらでやっておきます。
ラッシュさんもどうやら乗り気みたいですし」
横目でラッシュの様子を伺う。
妖魔退治のために体を動かしたくてしょうがないという感じだが
今は村の守りのために動かしてもらおうと思った。
>「じゃあ、私たちは休ませてもらう。
> ワシ等が眠っている間、諸事宜しく頼みますぞ。
> 貴殿等にラーダの加護があらん事を」