注意を喚起する。

ガラフ(テッピン) 2011.09.13 [01:06]

携行用の保存食と貸与された武具を受け取り、子爵の館を後にする。
道中はなかなか厳しいものとなった。
例え熟練の兵や冒険者であっても、不休の強行軍は消耗が激しい。当然の事だ。
殊に鎖帷子を着込み、足が短い鉱山妖精である自分には。
鎧の重さと足の短さに辟易する事夥しいこの頃だが、誰を恨んでも仕方がない。
それにしても衛兵はよくついて来ている。大したものだ。

そう言えば、殿はリュエンが自ら名乗りを上げた。
口が悪いだけではなく、婉曲的ではあるが優しさも持ち合わせている様だ。
そして中々に複雑な精神構造をした若者らしい。
杖に半ば凭れ掛かりながらも、強気の表情を崩さない。

陽が沈み、辺りは闇と星月の光が覆う。夜だ。
幸いにも街道に出る事が出来たので、行軍の勢いを落とさずに済んだ。
自分は暗闇を見通せるが、人間にとって闇は著しく行動が制限される。
足元が整備された道か獣道かは、大きな影響が出るのだ。

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3刻ばかり歩いただろうか。
星の動きを見るに真夜中だろう時刻、我々は無事にハルストレームの村へと
到着する事が出来た。
道中、妖魔と遭遇しなかったのは幸いな事だった。
突然の来訪者に門番は酷く慌てた様子だが、アルフレド従士長が来意を
伝えると安心した様子で門を開けてくれる。
その様子を横で眺めていた所、リュエンが場違いな事を漏らした。

>「飛び込みてーなー」

夜通し歩いたお陰で全身が汗まみれなのは分かるが、緊張感には欠ける発言だ。
少し気になったので、一言釘を刺しておく事にした。

「リュエン氏よ。水浴びなり湯浴みをしたい貴殿の気持ちはよく分かるし、
 ワシも出来るものならすぐにでもいそうしたい所ではあるが、
 まだ我々は村に到着したばかりの段階じゃ。
 先ずは情報収集と状況の把握、それから警備の編成について考えるのが
 筋ではあるまいか?
 今この瞬間にも妖魔が襲ってくるかも知れん、防衛の任にあたる我等が
 油断しては任務の成功もおぼつかなくなるじゃろう。
 今一度、気を引き締めて頂けますかな?」

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PLより:追いつき追い越せ、の投稿第2弾。
    以下にGM指定のダイスの結果を添付します。普通ですね。

ガラフ@テッピン : GM指定ダイス:冒険者Lv+知力B=基準値5 2D6 → 4 + 3 + (5) = 12
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ガラフ@テッピン : 期待値ですな。

    >狩生さん

     見張り案、有り難うございます!ワタシも狩生さんの案に賛成です。
     PCのやり取りでは説教垂れてます、スミマセン。m(_ _)m

    HP22/22 MP23/24 インスピ:未使用