【補足】いあさんへ

GM(Lain) 2013.03.05 [02:25]

>いあさん

 一行の指摘がさすがに不親切に思えてきたので補足しておきます。

 具体的に「危険な台詞」というのは

>  休漁期間についての保証、食い物とか金銭とかは、なあに、領主はんが出してくれはるでしょう?」

 これです。

 村人にとっては領主の補償を期待させるものであり、かつボリスには決める権限のないものです。

 すくなくともミルはこういった件に関してボリスやエリクセンに事前に(村人に話を切り出す前に)相談できた筈であり、それをせずにいきなり話を出したというのは「わかってて黙ってた」というふうに受け取られる可能性があります。

 冒険者が勝手に金銭補償について話をしてしまった、ということになっちゃう可能性があるわけですね。
 OKを出さないと領主の面目が潰れるし、出したら出したでじゃあ他はどうなの、的な部分が出てきちゃいます。

 エリクセンやフリクセルは(これまでの行動から考えて)追認する、というかせざるを得ないでしょうし、補償の必要性自体には同意するでしょうが、その過程で決定的に信用が失われます

 ミルの信用は勿論、このパーティ全体(依頼人から見れば仲間ですよね)、ひいては店の信用問題(『こういうことをする冒険者』を紹介した、という点において)になる可能性があります。


 GMとして申し上げておきますと、

 フリクセルもエリクセンも基本的にテンプレな「都合のいい依頼人」です。
 金はわりと気前よく払いますし、要望も筋が通っていれば(そしてシナリオの都合上問題がなければ)それなりに受け入れてくれます。
 今回の件も、同じ話をオランかローナムでしていれば何の問題もなく通っていたでしょう。

 が、NPCとして彼らには彼らの都合があり、立場もあって、あまりそういうところに関わるなにかをされると安易に受け入れられない部分というのは出てきてしまうわけです。
 基本的には味方ですしスポンサーですが、ビジネスパートナーとしてあんまりなことをすれば(他人の財布だからと無断で金を払うような話をつけにいくのは『あんまり』ですよね?)それ相応の反応があって然るべきとGMは考えます。

 問題解決のために専門職を派遣してもらったら、その専門職が取引先に勝手に「このトラブルについてはうちの社が責任持って補償しますから!」とか言い出したところを想像してみてください。
 その提案の妥当性を云々する以前にまずそいつの首を飛ばしたくなるでしょうし、派遣してきた派遣元との取引だって考え直そう、という話になりますよね。

 まあ、だいたいそういうお話だと思っていただければと存じます。