冒険者、駆ける
GM(Lain) 2013.04.18 [01:33]
倒れたままの妖魔どもに止めを刺し、妖魔どもの頭領であろう呪術師の首を取って、冒険者たちは駆けた。向かう先は東側、渡渉点。
別の戦場で、3人の冒険者が命を張っている筈だった。
間に合うかどうかは解らない。
そもそも全力で駆ければ、間に合ったとして戦線に加わることができるかどうか。
だが、4人は駆けた。
それが東にいる3人にとって、幾ばくかの助けになるであろうことを、4人の冒険者は信じていた。
※ ※ ※
駆けること四半刻。
4人は渡渉点にたどり着いた。
伏撃の準備をこなし、隠蔽の緊迫に耐え、短時間とはいえ死力を尽くして戦った。
さらに駆けること四半刻。
全身の筋肉が軋み、酷使された心臓が悲鳴をあげ、呼吸するたびに肺が鈍く痛む。
最後の力を振り絞り、ヴェンが呪術師の首を投げる。
頼りない放物線を描いて飛んだ首は、河原の石の上で、鈍い音をたてて跳ねた。
同時に、相次いで二度の気弾を受けた闇の妖精ががっくりと膝をつき、そのまま前のめりに倒れる。
巨人どもが算を乱して戦場に背を向けようとしている。
紙一重、ではあるが、冒険者たちの勝利であった。
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■GMから
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このカテゴリに書き込めるのは、アイリス、バーラー、ヴェンの3人です。
行動宣言、承りました。
おおむね第3Rに到着、という扱いとさせていただきます。
戦闘も終わったことですし、今後は新カテゴリに移動、という形としましょう。