分かれ道へ

GM(Lain) 2013.03.29 [01:10]


> 「これで決まりだな。奴らは南進し村を目指している。

「同感です」

 ヴェンの言葉に、バウゼンが頷いた。

 南進したその先にはラデクの村がある。
 妖魔であれば、ここを黙って見過ごす理由はないように思われた。

> 「俺は、当然皆が止めても殺り合うつもりだ。」
> 「遭遇したならば基本的に戦う事は否定しません」
> 「・・・選択の余地は無さそうだな」

「引き返しますか」

 バウゼンのその言葉は、念押しのようなものだった。

 このままこの場所にいても敵は来ない。
 夜間、森の中を尾根まで出るには時間がかかりすぎる。

 であれば、いっそ退ける場所まで退いてしまうほうが面倒がない。

 冒険者たちの、それが一致した結論だった。

※ ※ ※

 絞れるだけ絞ったランタンの明かりを頼りに、冒険者たちは来た道を引き返す。
 来たのは昼、いまは夜。
 夜の、見通しが利かない森というのは、それだけで行路の障害となりうる。

 だが、事前に収集した情報。地図。野伏。
 そして、昼間に一度通ったその経験。

 それらが冒険者たちを目的地へと正しく導いた。

 歩き始めてから一刻半、冒険者たちは分岐点にたどり着く。
 北東を探りに出た3人の姿は、まだ見えない――あのまま山道を逸れ、しかしここ、分岐点へ向かっているとすれば、あと四半刻ほどで到着する筈だった。

 そして、尾根を下るなにかがここに来るまでには、まだおよそ一刻半弱の猶予がある筈だ――彼らの歩みが変わらないとすれば、だが。

 この猶予を、冒険者たちはどのように活かすべきだろうか?

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■GMから

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 時間等については次のとおりです。

 ・現在時刻:午前0時半(明かり発見から3時間30分)
 ・尾根を下りつつあるなにかがA地点に到達するまで:約2時間半
 ・現在の北西組の位置:A地点
 ・北東組の到着予想時刻まで:あと30分

 ・A地点 → 村 の移動所要時間:15分
 ・A地点 → B地点 の移動所要時間:30分
 ・A地点 → 西側尾根付近の森林線 の移動所要時間:30分

 ほか、現在の状況は描写したとおりです。

 というわけで、この先当面の(具体的には『敵が来るまでの』)行動について決めてくださいませ。
 なお、以前も申し上げましたが、A地点付近(というよりも村周辺の農耕地帯)は伏撃には適しておりません。
 ゲーム的には、カモフラージュ・不意打ち等の判定を認めず、オープンスペースでの戦闘となります。

 〆切は31日24時といたします。どうぞよろしくー!