それぞれの合図
GM(Lain) 2013.03.26 [02:19]
なにかは解らないが、なにかがいる。それは合図を交わし、その最後に南を指した。
明確な情報はない――今後何をするにせよ、東側へ向かった冒険者たちの意向を汲むべきだろう。
冒険者たちはそう考えた。
ひとまずは待ち、その後異変があった段階で行動する。
そう決めはしたものの、待つ時間は、ことになにが起きるかわからない状況で待つ時間は、実際よりも長く感じられるものだ。
常よりもだいぶ長く感じられた四半刻ののち。
最初に気付いたのは誰であったか。
東側の稜線、ちょうど東へ向かった冒険者たちが野営をしているであろう付近。
そこに、大きな明かりがともる。
大きさからみて何かの手違いということではなく、意図的なものであろうと思われた。
その位置は、だが、さきに東側の明かりがついたあたりから四半刻も下れば見えない場所だ。
ちょうど、やや大きめの峰の陰に入ることになる。
タイミングといい火そのものの大きさといい、やはりこれは意図したものなのだろう。
※ ※ ※
冒険者たちがその火に答えて行動を起こす前に、稜線でも異変が生じていた。
西側の稜線、その、先ほどの合図よりやや南に下がったあたり。
今回もまた、ふたつの炎がともる。
二度の、光の交差。
答えるように、東側の稜線にも炎がともった。
二度の光の交差。
そして、西側の炎が上下に振られる。一度、そしてまた一度。
東側からはふたたび、二度の交差。
ややあって、先ほどと同じように二度ぐるりと回り、南を指し、光は消える。
西側からも同様、二度の回転、南を指しての静止。そして、消灯。
「西・東とも、そのまま南下を継続」
バウゼンが闇のなかへ目を凝らし、呟くように言う。
「東の3人はこっち側へ向けて下りてくる。
道も悪いから少々時間がかかるでしょう――森まで半刻、といったところです」
決めたとおり、ひとまず分かれ道まで引き返しますか。
目頭のあたりを揉みながら、バウゼンは3人にそう訊いた。
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■GMから
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このカテゴリに返信できるのは、ヴェン、エリーズ、セクトールの3人です。
時間等については次のとおりです。
・現在時刻:午後9時半(明かり発見から30分)
・尾根を下りつつあるなにかがA地点に到達するまで:約5時間半
・現在の北西組の位置:D地点
・現在の北東組の行動:G地点方面へ移動開始
・北東組の現位置 → G地点 の移動所要時間:1時間
・G地点 → A地点 の移動所要時間:2時間半
・北西組の現位置 → A地点 の移動所要時間:3時間
ほか、現在の状況は描写したとおりです。
というわけで、この先当面の行動について決めてくださいませ。
このままA地点へ、ということであれば、その旨一行なりで宣言していただいて構いません。
宣言を受けて再度進行いたします。
〆切は28日24時といたします。