迷えや迷え、巨人の光

ミル(いあ) 2013.03.22 [22:43]

夜半、バーラーがやってきた

>「ミル様、外を見て・・変なの?ねこちゃんにも見てもらっていいかしら?」
>「ミル、迅鉄の目で何か見えない?」

「なんじゃらほ」?

眠い目をこすりつつ、外に出る
的にめっかんないようたき火できたのはありがたい
バーラーに感謝やな

「んー、迅の字が夜目きくいうても、この距離やとなぁ」

早速葉巻を取り出すウチ

「しかしありゃぁ、火、か?」

でっかいなぁ
せやけど人の背丈ちゃう
やっぱ、出たかなこりゃ
火は、ぐるぐるとなにか合図してるようにも見える

バーラーもそれに違和感を持ったみたい
光はやがて南下する気配を見せて消えた

「......」

こりゃ難解な

「合図、かぁ?」

靴の足跡は人間サイズということやったけど、あの火は巨人サイズ
南に向かうとるのも怖い
しかし二組か
合流する前に括弧撃破か、合流したところ殲滅か
いややや、既にウチらが分散しとる
落ち着け、落ち着け

「時間制限がかなりタイトやな
 おし、んじゃこうしよう
 アイリスのいうとおり火は消して、小屋まで後退しよう
 迅鉄は一端北まで北上させて、それから、通信範囲ギリギリでウチらにあわせて後退
 最後はそのままこの場所で待機、てな具合で」

煙をはいて、頷いてみせる

「せやけどアイリス、自分、別行動する気か?」

視線を向ける

「矢文か
 せやけど、危険も大きい
 くれぐれも気ぃつけてな」

「迅鉄から正体わかって、それがヤバいもんやったら『きゃーきゃーAで待つー』つって叫ぶから
 やばくなければ、『おーん』や

 『おーん』ですめばええねんけど

さしあたり動こう

「しゅくら」

小石にライトの魔法をかけ、以前から作っていたランタンに放り込む
これで、野伏せりの技術がないウチでも、動けるっちゃうごける
シャッター閉め気味にして、わずかな明かりのみに

さて、ゴブリンがホブゴブリンになって、今度は何にばけるかな

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おおむね一葉さん案で、こんなんどうでしょう
30分の間に、まず迅鉄をKまで突出させる
(ここで敵戦力がわかれば御の字)

次に、迅鉄を現在地に戻し、パーティは小屋まで撤退(なるべく敵との距離をとるため)

迅鉄アイで敵をキャッチした場合、それが巨人なら『きゃーきゃー Aの小屋でまつー!』 と叫ぶ