なんやかんやと依頼事

ミル(いあ) 2013.02.09 [12:58]

かたん
ころころ

「いてっ」

いつものようにぴたごらで目を覚ます
一緒のお布団には迅鉄
いつもの朝

しかし今は急迫
財布の中身が、ほとんどない

「おあよ?」

ジョージはんとこいって一服
けぶりたつ煙
さて、いよいよもって、なんぞ依頼を引き受けねば

掲示板を見てたら、みかねたのかジョージはんが声かけてくれた

>「よおお前ら、手が空いてるならこんな依頼はどうだ」

「引き受けたっ!」

依頼内容、知らん
報酬、メザシくらいは買えるやろう
依頼人、極悪人でもかまへん

それでも、財布の中身にはさからえんわけで
くわしく見てみると

> 妖魔の拠点の捜索依頼。
> 報酬はひとり800ガメル。
> 前金2割、路銀支給。

ふむ、討伐か

>「お前らにゃぴったりの――ミルやセクトール、エリーズには軽すぎる仕事かもしれんが、数が要るって話だからなあ。
かまわんかまわん

>「――監察室絡みの案件よりは、お前さんたちにゃ合ってると思うんだがね」

「いやっ!
 こっちのにする!」

あのハゲジジイ相手にするよか、弱い妖魔をぶちのめすほうが、胃の案配が大きく異なる
わし、とジョージはんの手を取って、ウチはこの依頼を受けることにした

さて、と
受けた這う桁で、一人で受けるわけでもないんやが、と、見知った顔がおる

セクトに、バーラー、エリーズか
他には知らない顔ぶれがおるけど、知り合うのが楽しいウチとしては願ったり

>「ミルさん、バーラーさん。今回もよろしくお願いします。

「うん、こちらこそや」

>「ミル様、セクトール様、エリーズ様、お久しぶりね」
>にっこり笑って御挨拶よ

「ああ、バーラーもよろしくや
 と、おお、チョコレート?
 おおきに?」

やべ、ウチは用意しとらんやった
料理ってぇか、菓子作りは苦手なんやもん


>「ああ、ええと。アイリス・リトルトンです。野外活動と弓なら少しは。あと何でか、ヴェーナー様の奇跡も多少。
> ......駆け出しなんで、お手柔らかにお願いしまーす」

>「俺はヴェン。まだ、駆け出しの冒険者だが、戦士としての腕は誰にも劣るとは思わないぜ」

「やあ、ウチはミルや、魔術師と盗賊やっとる
 よろしゅうなぁ」

迅鉄がちょろりと肩から降りて、、アイリスとヴェンの手をなめた

アイリスはレンジャーもやってるみたいやな

となると、うちわけは戦士4、神官2、盗賊1の、魔術師1、レンジャー2か
揃ったなあ
こりゃ楽ができそうや

>「ところで、ミルさんとバーラーさん縁結びの方どうなりましたか?」

「げほっ!」

いきなりの振りにむせる

「エ?リ?ズ?
 なんやのん、自分は相手おるから余裕ってか?
 ゆとりか、それは相手がおる余裕なんか? そうなんか?
 セクト!
 何をごにょごにょ言うとんねん」

バーラーも、普段から魔術師探してるみたいやし

「......バーラー、いっそウチら二人で付き合うか
 百合の世界もええかもしれへん」

薬指をからめる

まあ無論、冗談なんやけど

「セクトも久しぶりやなぁ
 前は禁書事件と、ハーピィんときか
 今度も頼むぜ相棒」

とん、と胸をつく
旅の仲間は出そろった
さて、依頼の内容は?


依頼人さんのおる場所まで移動
ぷかぷかと煙をはきながらみんなのあとついてく
やがてたどり着いたのは、貴族様のお屋敷、と

ちょぃと恐縮しながら、ウチらはその屋敷に入った

しかしアンセルム子爵

顔色、悪いなぁ
大丈夫かいな

>「どうぞ、かけてください」

恐縮です
と、出てきたこれは......エストン山脈の地図か

>「よい日柄ですが、さすがに少々寒くなりましたね。
> 暖かい飲み物でも持ってこさせましょうか」

お、気が利く

>「・・・・紅茶を、ストレートで」
>「じゃあ、エールを。」
「んじゃウチはウィスキーの湯割りで♪」

口々に好き勝手言う
あ、エリーズの視線が......
ちゃ、ちゃうねん
ほら、湯割りやから、大丈夫
ロックやないんやから
ね、ね?


>「宿のご主人から、おおよそのところは聞いておられますね?」

「討伐、とまでは」

この街道筋か、妖魔、ねぇ
ゴブリン程度ならなんとでもできるが、気になる単語も

> また、確報ではありませんが、巨人の類を見た、との報まで出ております。

おいおい
そないなもん出てきたら怖いな、さすがに

依頼人はんの言うとおり、ホブゴブリンの見間違いならいいんやが

>「妖魔どもを狩り出すならば巣を明らかにせねばなりません。
> 大規模な捜索を行えば妖魔どもも騎士団の動きに気付きましょうし、そうなれば討ち漏らす可能性は低くありません。
> また、上位種に率いられた妖魔は妖魔らしからぬ知恵を持つ集団となります。
> であれば、伏撃なども考慮に入れねばならない」

ふむ、小人数でのあぶり出しか
確かに、騎士団ではうごきが悟られる
ゴブリンシャーマンでもおったら、知恵回るしなあ

しかし、首数で報酬が上がると聞いたヴェンの反応には少しほほえましいものが
いや、ウチかて同じく、報酬は上がるならとことん上げたい
さて、ゴブリン共か
つぶしてもうかるなら、ひっ潰す!

>「お引き受けいただけましょうか?」

「ウチらでよければ」

グラスを傾けながら、ウチは口の端に、にいっと笑いをくべた


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遅くなりましたっ
依頼は歓迎で
聞くことは他の方々が聞いておられるので、自己紹介と事情説明を聞くのみ

あ、ウィスキーは薄くお願いしますw