暗転
セリト(彩月) 2010.12.03 [20:56]
不意に魔方陣が展開されたと思えば、気付けばまた遺跡のどこかへと転送されていた
しかし先程までのピリピリとした威圧感やじっとりと絡みつくような悪意を感じない
...ここは最初に入ってきた遺跡か
安堵とともに構えていた武器を降ろす
仲間とともに戦利品をそれぞれに持ち、外に出れば朝日が昇っていた
戦闘と探索を繰り返したあの遺跡の中では、陽も外の空気の流れもほとんど感じられなかったゆえに
時間の経過があんまり実感できなかったが、朝日と朝の涼やかな風に精霊達の息吹を感じる
帰途に着くその前に一度だけ遺跡を振り返った
あの不思議な遺跡...いずれまた訪れる事もあるだろうか
「...いずれ、また、会う」