第三層

GM(Lain) 2010.11.27 [20:39]

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 君たちがその内部へ踏み込めば、途端に魔法陣は輝きを増す。
 遺跡入口のそれと同じように、魔法文字が床から浮き上がり、回転し、組み換えられ、空中に新たな魔法陣を形成した。

 一瞬の浮遊感ののち、君たちは自分たちが新たな階層へ転送されたことを知るだろう。

 この階層の雰囲気は、第一層・第二層のそれよりも、入口のそれに近い。
 第一層と第二層で感じられたかび臭さや湿気はここにはない。
 長い年月の影響を感じさせるなにかも、ざっと見た限りでは見つからない。
 第一層と第二層に歳月の影響を及ぼした遺跡そのものの崩壊は、ここには及んでいないようだ。

 壁も床も天井も、磨かれた黒い御影石。壁の天井近く、ところどころに設置された魔術灯が無機質な白い光を放っている。

 ここから動くとしても、明かりはひとまず必要なさそうだ。

 少々歩き回ってみれば、この階層は先ほどパムが拾った地図に示された階層だと解ることだろう。
 転送された場所は階層のほぼ中央。

 ほかに部屋は5箇所、西側に2箇所と東側に3箇所あるようだ。


1:竜牙兵と魔法装置

 この部屋の扉に鍵はかかっていない。罠もなさそうだ。

 この部屋にいる怪物は、魔術師であれば見覚えがあることだろう。
 竜牙兵。ただの骸骨に見えるが、動きははるかに滑らかで素早い。
 武器と盾の扱いの正確さは、練達の戦士に劣らない強敵だ。

 その竜牙兵の向こうには、魔法装置らしき何かが見えている。
 詳しく調べるにせよ、魔法装置を使うにせよ、この部屋で何かを行うためには、まず竜牙兵を何とかしなければならないだろう。


2:怪物と白骨死体

 この部屋の扉に鍵はかかっていない。罠もなさそうだ。

 北東のこの部屋には、2体の怪物がいる。
 そしておそらく人間1人分の白骨、その近辺には白骨がもともと持っていたものであろう破損した装備品が散らばっている。

 この部屋をさらに調べるのであれば、怪物どもと一戦交えることになるだろう。
 だが、その前に、相手の正体を見極めなければならない。

 怪物の正体を知りたければ、ターンを消費して怪物判定セージLv+知力B)を行うこと。
 この怪物判定には+2のボーナスが与えられる。


3:転送の魔法陣

 東側中央の円形の部屋の床には、魔法陣が描かれている。
 その傍らには、遺跡に入るときに使用したものと同じような魔法装置。

 魔法装置をざっと調べれば、起動に魔晶石を必要とするものだと解ることだろう。
 必要な魔晶石の大きさは、おそらく遺跡に入るときに使ったものと同じ。

 より詳しい使い方は、少し時間をかけて調べる必要がありそうだ。

 魔法装置を調べるのなら、ターンを消費して知識判定セージLv+知力B)を行うこと。


4&5:壁と梯子

 南部の東西にある部屋への通路は、およそ10mほどの高い段差によって絶たれている。
 段差には作りつけの梯子がかけられているため、上り下りに不都合はなさそうだ。

 だが、その高低差のゆえに、下からでは部屋の様子を確認することができない。
 部屋の中を確認するのであれば、まず誰かが梯子を上る必要がありそうだ。
 その大きさから考えて、一度に上り下りできるのは1人だけだろう。

 梯子を上る場合は、ターンを消費してその旨宣言すること。
 また、隊列および梯子を上る順番について、決定・宣言しておくこと
 加えて、全員が2d6を1回振ること。