強制転移

GM(Lain) 2010.12.02 [00:36]

 気ばかりが焦るなか、意識して注意を魔法陣と魔法装置に集中させる。

 どれほどの時間が経ったのか。

 床に描かれている魔法陣は、転送時に空中に描かれる魔法陣を生成し、そこへ魔力を供給するためのもののようだ。
 生成される魔法陣の細部を魔法装置が制御し、必要に応じて書き換えている――そういった構造であることが理解できた。

 魔法装置の基本的な使い方も、どうにか理解はできた。
 安全に起動させ、必要なだけ維持させる程度には、というところではあるけれど。

 ――魔法装置の表面に滑らせた指先に、小さな光が灯った。

 エストレノは、手足の末端に近い空中に、上位古代語の魔法文字が浮かび上がっているのに気付くだろう。
 ゆらゆらと動き、明滅しながら、それは徐々に光を増し、増殖してゆく。

 もはや残された時間がない、その事実が直感的に理解されることだろう。

 パムは。セリトとアースは。
 仲間を探して部屋を出ようとしたそのとき。

 急速に光を増した魔法文字の羅列が、周囲に魔法陣を織り上げた。
 浮遊とも落下ともつかぬあの感覚。
 そして――

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■GMから:

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 エストレノのターン16です。

 魔法装置の基本的な使用方法を理解できました。
 あとは魔晶石があれば次の層への転送が可能に――なるところだったのですがここで時間切れです!

 ターン16終了後、制限ターン満了(≠リアル時間制限経過)につき遺跡から強制排除されました。
 遺跡からの帰還カテゴリを別途用意いたしますので少々お待ちください。