第一層

GM(Lain) 2010.11.02 [02:11]

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 ――気がつくと君たちは、先ほどと同じような魔法陣のそばにいる。

 周囲も同じような広間。
 だが、別の場所だ。コンラートはおらず、魔法装置もない。

 石造りの床も壁も、材質は入口と同じだ。
 だが、少なからず劣化しているように見える。
 ところどころにひびが入り、表面のツヤは失われ、くすんだ表情だ。
 むしろ入口の保存状態が良すぎると見るべきなのだろう。
 この状態こそが、500年を超える歳月を忠実に表しているように思われた。

 広間の空気は湿気に澱み、どこか黴臭い。

 魔法陣は強い光を発している――ここに足を踏み入れれば、もとの魔法陣へ帰れるのだろう。

 広間を見渡せば、入口のそれと同じように、天井近くに魔術灯が設置されているのが見て取れる。
 だが、それは今、動作していない。この広間の明かりは魔法陣のそれだけだ。
 広間の入口の向こうに見えている通路も同様に、明かりはない。

 ここから動くならば、明かりを用意した方がいいだろう。

 

 

1:魔法陣の広間

 魔法陣のある広間だ。この階層の中で、ここだけは薄ぼんやりとながら明かりがある。
 床の石畳も、石組みの壁も、くすんでひび割れ、放棄されてからの歳月を思わせる荒れようだ。

 ざっと見たところ目ぼしいものは見当たらない。
 だが、探せば何か出てくるかもしれない。

 この部屋を探索する者はシーフ技能による捜索判定(シーフLv+知力B)を行うこと。


2:屍骸のいる部屋

 やや錆びの浮いた鉄製の扉には鍵がかかっておらず、罠のある様子もない。
 音を立てないように注意しながら、扉を薄く開ける。
 中を覗いてみれば、そこに怪物が2体、いるのが見えるだろう。

 君たちに気付くとそれらは向かってこようとするが、部屋を出てまで追ってこようとする様子はない。

 部屋の中には朽ち果てた調度があり、遺跡入口の魔法陣の傍にあったものと似た石盤がある。
 それがまだ動くものであるのかどうか、部屋の外からではわからない。

 セリトは怪物の正体を知っている――屍蝋化した動く死体、ゾンビだ。


3:鍵のかかった扉の部屋

 鉄製の扉の、人間であれば顔の高さには鉄格子が嵌め込まれている。

 覗いてみれば、その天井に小さな蝙蝠が多数貼り付いているのが見えるだろう。
 幸いにして、人を襲ったり病気を媒介する危険な種類ではないようだ。
 床はほかの場所と異なり、でこぼこしているように見える。
 おそらく、蝙蝠たちの排泄物が層をなしているのだろう。
 ここに蝙蝠が入り込むようになってから随分と経つ様子だ。

 扉には鍵がかかっている――鍵穴には錆びが浮いているが、開錠をするに支障を来すほどではない。

 ざっと調べたところ、罠はないようだ。

 扉を開ける場合は、鍵開け(シーフLv+器用B)を試みるか、アンロックの魔法を行使すること。


4:石の従者の守る広間

 この広間には扉がない。通路の奥がそのまま広間になっているようだ。
 広間には2体の石像が立っている。ソーサラーであればその正体が解るだろう。
 石の従者――ストーンサーバントだ。

 ストーンサーバントを倒せば更に奥へ行くことができるだろう。


5:下層への階段

 ストーンサーバントの守る広間の向こうには、暗い階段が口を開けている。
 ここを通ってさらに下の層へ進むことができるだろう。

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■GMから:

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 ターン1は第1層の情報開示です
 皆さんはターン2の行動を決定してください。

 提示したいずれかの場所へ移動し、移動した先でGMが提示した判定を行うなど、自由に行動してください。
 自己申告で判定を試みることもできます。GMは状況に応じてこれを拾い、行動の結果として反映させます。

 戦闘を行う場合は、行動のパターンを申告してください。

 行動はパーティでまとまって行っても構いませんし、分散しても構いません。

 明かりについては、誰が何を持っているかを確定させておいてください。


 進行期限は11月05日00時です。同刻をもってターン2を終了します。
 もちろんそれより早く宣言が出揃えば進行しますよー。