這い寄る者はすぐ側に

セクトール(ハインツ) 2012.08.20 [22:14]

>「ふー・・・今の俺じゃこのレベル相手はつらいなぁ。」

「お互いに修行不足だな。ってかこれで下級魔神ってのが恐ろしいな」

やっと魔神の息の根を止めることができた

とは言えど、何度も弾かれたり避けられたりが多かったが・・・

まだ鍛錬が不足か

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>「たしかに、この書物です――間違いないでしょう」

マークが禁書をライナスに渡す

>「特に破損やページ抜けもなさそうでしょうか。であれば何よりですが。」

「奪還完了だな」

>「月蝕に禁書、魔術儀式――なにが彼をここまでさせたのか解りませんが――」

「学者としての探究心か、自らの劣等感を払拭させるためか・・・」

魔は誰の心にも忍び寄る。
それは己が弱いことに対して劣等感を抱き、己は弱くないと言い聞かせる者には容赦なく這い寄る
だからこそ己の弱さを認め、己を鍛え、強さに変える

執着しすぎるのもそうだ

一つのことにしか盲信し、そして狂気に取り憑かれる

>「ん、まあ、ウチとしては解りたくもなんねんけど、報告書作るライナスにゃぁ、他人事ではすまんか」

「どういう経緯にしろ、魔神と契約してもろくな事にはならんがな」

 

>「それにしても、」

ライナスはもう一度部屋を見渡す

グラーニンの骸、血塗りの魔法陣、おまけに入り口の馬の亡骸

>「修道士の皆さんにはどう説明したものか――」

>「・・・まぁ、面倒ではありますが。
> 立ち入りの許可を貰って立ち入った手前、このままと言うのは少々心苦しいわけで。」

>「......せやなぁ」

「・・・お互いに不幸だな」

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>「グラーニンが魔法陣以外に変な仕掛けを残してないかも
> 一応は調べた方が良いのでしょうね。念の為。」

>「それは、まかせた
> ウチはまず一服......いあ、はすたあ」

「ゆっくり休んどけ、一番重傷負ったんだからだ」

ミルにひと声かけて、空を見上げる。空の月は元に戻っている

「一件終わってから改めて見ると、本当に綺麗な月だな

そうおもわないか?」

と、ミルの方を向くと横になって倒れていた

「おいー!エンディングまだだよー!倒れんのはえーから!」

美しい月の夜に俺のツッコミがこだました

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神殿後の諸々の処理は修道院長が人出を出して一晩掛けて行われた。

朝を迎えて、オランへと向けの帰路へと付く。行きとは違い帰りはゆったりとした旅となった

「セキトバも長いこと頑張ったな」

首筋を撫でてセキトバを称える

「まぁ、最後の付き合いだ!全力で走るぞセキトバ!」

セキトバの別れを惜しむように、俺はセキトバを走らせた

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それから暫く経ち、ライナスが報酬を持って訪れ、俺はその報酬を受け取った

>「お疲れ様でした――いろいろと助けられることばかりで」

「気にすんな。人間助けあわなきゃ生きていけないしな」

ジョッキに注がれているエールを一口飲む

グラーニンも誰かに頼れる余裕があればこんな事にはならなかったろうに

>「そのときは是非、あなた方のような冒険者に当たりたいものです」

「ま、魔神絡みはこれで勘弁したいものだがな」

今思うと、よくあの硬い皮膚を叩き斬ったたよな、俺

 

そのあとライナスは学院へと戻っていった
いろんな所に今回の件を報告しなきゃいけないからな

「さて、俺らも帰るか。エリーズ」

久々にエリーズが作った飯を食べたい

そんな雑談をしながら俺達も普段の日常へと戻っていった
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PL
お疲れ様でしたー!

今回は完全に出目が遅延の原因と思いますねw

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