補綴
GM(Lain) 2012.08.09 [11:45]
初動の蹉跌、その結果は崩れた陣形とミルの負傷であった。深手を負ったミルに止めを刺さんと魔神が鉤爪を振り上げ、石の従者は黙々と拳を振るう。
生じた綻びを塞ぎ、ふたたび主導権を取り戻すために、冒険者たちは動いた。
※ ※ ※
セクトールは、石の従者を盾にして一旦戦線を離脱し、ミルの援護へ向かう。
振るった刃はしかし、魔神を捉えきれない。
※ ※ ※
エリーズの願った癒しの奇跡は、まさに願ったとおりの効果をもたらした。
セクトールの打撲とミルの裂傷がたちどころに塞がり、痕すら残さずに消えうせる。
※ ※ ※
マークは乱戦の隙を衝いて魔法陣に足を踏み入れた。
ついでのように靴で魔法陣を踏み躙る。
だが、本来の目的は――魔法陣の中央に置かれた禁書。
屈み込み、拾い上げる。
魔神がちらりとマークへ視線をやった――ように見えた。
※ ※ ※
ミルはひとまず敵の攻撃を凌ぐことに専念する。
現状の打開に直結はしないが、さりとて果敢に攻めて死にました、では意味がない。
持ち堪えることも立派な役割のひとつだ――果たして魔術師の役割であるかどうかは別として。
辛うじて石の従者の拳をかわし。
体勢が崩れたところへ、魔神の鉤爪が迫る。
決して鋭い攻撃ではないが、大きく強靭な身体を利した打撃はふたたびミルに深手を与えた。
まだミルは倒れない――今はまだ。
※ ※ ※
赤い魔神は新たに生まれた状況に即応する。
目の前にふたり。魔法陣にひとり。
そのすべてに対して、呪言を吐いた。
暗黒語――闇の神々への祈りの言葉をもって。
『力と解放を司るもの、全能なるわれらが神の御名において――』
セクトールとエリーズには理解できることだろう。
それは生けるものの身体に傷を生ぜしめる呪いの言葉、致傷の奇跡。
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■GMから
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第3ラウンドの宣言とPC側の行動については11日24時を期限とし、結果掲載&第4ラウンドの敵側宣言はこれ以降に行います。
■結果:第2ラウンド
A21 セクトール:ザルバードに移動攻撃(はずれ)
A21 エリーズ:ミルとセクトールにキュア(発動、11点/9点回復)
A18 マーク:移動して禁書ゲット
A15 ミル:防御専念
A14 ザルバード:ミルに攻撃(命中、6点ダメージ)
A12 ストサバポチ:S2に攻撃(命中、5点ダメージ)
A12 ストサバ1:ミルに攻撃(はずれ)
A12 ストサバ2:セクトールに攻撃→ストサバポチに攻撃(命中、5点ダメージ)
A12 ストサバ3:エリーズに攻撃(命中、6点ダメージ)
■ステータス
・PC側
セクトール:HP 14/14 MP 12/12 プロテク13 カンタマ14 クイックネス15
エリーズ:HP 09/15 MP 18/22 プロテク13 カンタマ14 クイックネス15
マーク:HP 14/14 MP 14/14 カンタマ14 エンチャ17
ミル:HP 08/14 MP 01/16 プロテク13 カンタマ14
迅鉄:HP 05/05 MP 01/05
ストサバポチ:HP 11/16
・敵側
ザルバード:HP 25/25 MP 18/18
ストサバ1:HP 16/16
ストサバ2:HP 06/16
ストサバ3:HP 10/16
■宣言:第3ラウンド
A21 セクトール:???
A21 エリーズ:???
A18 マーク:???
A15 ミル:???
A14 ザルバード:ウーンズ×3;ミル、セクトール、マーク
A12 ストサバポチ:???
A12 ストサバ1:エリーズに攻撃
A12 ストサバ2:ストサバポチに攻撃
A12 ストサバ3:ミルに攻撃
■戦況図:第2R終了時