感想などなど

GM(Lain) 2012.06.25 [02:25]

■ネタバレ

◆バスターパート

 偵察といいつつ偵察じゃなくて殲滅が要求されるんだけどどうかな、というシナリオです。

 ゴブの構想はゴブシャが吐いたとおり、

 ・橋を落として情報と援軍の往来を絶つ
 ・カルナとディマス近辺でのゴブ優位を確定させたところで両村を殲滅

 というものでした。

 ミッションの成功条件は橋を落とされないこと」、大成功条件はゴブシャを生け捕りにすること」です。
 橋を落とされると失敗ルートで、「橋を落とされ、かつゴブシャを逃がした場合」は本隊と連動されて村を背に戦う羽目になるという全滅ルートでした(正確には、村と従士を見捨てれば脱出は可能ですが)。
 カルナを襲われる場合、カルナの北側からゴブロ率いる本隊が侵攻→機を見て南をゴブシャ率いる別働隊が叩く、という戦術が採用される予定でした。

 PCは一番時間のかかるルートを取ったためギリギリで間に合った形になっていますが、時間帯によっては野営中のゴブを襲撃するパターンがありました。
 この場合、一度に戦場に配置される数は少ない(=ゴブ側が逐次増援という形で湧いてくる)もののスリクラで一網打尽にしづらい面もあり、戦術的には一長一短というところです。
 また、追跡の途中でゴブの当面の目的を見切れれば橋で待ち伏せが可能で、この場合は不意討ちの目標値が十分に下がるため不意討ちが成立しやすくなり、また罠などを仕掛ける余裕があれば(=早い段階でゴブの目的を見切れていれば)更に戦闘が楽になる、というパターンがありました――これがGMが想定していた最も楽に勝てるパターンです。

 ミッション成功のためにGMが必要と考えていたのは以下の2点です:

 ・本来の偵察任務から一見逸脱する内容(※よく考えれば逸脱しませんが)に踏み込めること
 ・ゴブリンの当面の襲撃目標が村でなく橋であることを把握できること

※:偵察の目的は依頼人から告げられたとおり「騎士隊の効率的な展開のために情報がほしい」というものです。
 橋を落とされれば情報の伝達が遅れること、また騎士隊がしばらくの間実質的に展開不能になることから、偵察の目的を達成するためには橋を落とされることを阻止する必要がある、ということです。

 まあ、深く考えずに一番数の多い足跡を追いかけていくだけでもミッションは成功可能でして、このあたりで一応その、「単純なバスター」と言い張ってもいいかな、なんて・・・・・・ダメ?

 某NPCのおかげで全然別の展開が繰り広げられたりしておりまして、実際戦闘のカテゴリの記事数と女子力を振りまいてる記事数を較べると後者が圧倒的に優勢だったりするわけですが、たまにはこういうことがあってもいいですよね!


◆女子力パート

 ジゼルはなんといいますか、「新兵」「健気系女子」くらいしか決まってませんで、本当ににぎやかしだけのつもりだったんですがどうしてこうなった。
 いやそもそも随行する従士も当初は両方Assault2で顔を出してる元衛士(両方男)の予定だったわけです。

 NPCは心情描写ができないので、PCから見える行動だけで心情を把握してもらう、というのがなかなか新鮮かつ面白いところでありました。

 ポジションとしてはジゼルがヒロイン、クラエスが気のいい兄貴分、エリクセンが話のわかる上司、みたいなかんじです。

 描写はいろいろと苦労したり工夫したりでしたが萌えていただけたようで満足であります。

 接触の描写を丁寧にやること、序盤中盤で使った表現を最後にもう一度使うこと、親密度にあわせて描写を微妙に変えること、あたりを意識しました。
 結果いろいろと非常にあざとくなってますが仕様です。

 ジゼルの描写に気を遣ったことは確かでありますので(本筋はどうした俺)、そちらの感想などもいただけると今後の参考になりますです。

 

■感想&ご挨拶

>みなさま

 1か月強の間、お疲れ様でした。

 人数が少なかったせいか皆さんが手慣れていたせいか、GMは大変快適にGM業をこなしておりました。

 しばしば当日中にレスが揃うので、進行して安心しているとその夜にもう次の進行、みたいなことになっておりましたが、なぜかあまりプレッシャーもなく、肩肘張らずに楽しめた気がしております。

 3人が3人とも堅実で隙のない思考をしているというのがよく読めまして、安心して見ていられたというのもあるかもしれません。

 戦闘メインといいつつ戦闘部分はあっさり終了してしまいまして、少々歯応えに欠けるかなあとも思われましたが、それも堅実な対処と出目の妙のなせる業、というところでご勘弁願いたく思います。

 不意討ち喰らったゴブなんてあんなもんですよ。ちぇー。

 ともあれお付き合い、ありがとうございました!


>たいまんさん

 ルーイ爆発しろ

 一言で終わらせてもよいような気がしますがそれもあんまりですね!

 じつはルーイ君とセッションするのがはじめてでして、どんなキャラかなーと楽しみにしておりました。
 ひ弱だけど決めるとこで決めてくれる魔術師、というおいしいポジションを持っていってくれてGMは満足であります。

 中の人は相変わらずの安定っぷりでこちらも安心して見ていられました。

 なぜか書き込みがビリになってる、と仰ってましたがあれは魔音さん悪根さんが早すぎてですね・・・。

 女子分についてご希望いただいたおかげでこんなセッションになりましたが、GMも存分に楽しんだので言うことはございません。
 むしろ無茶振りにお付き合いありがとうございました。
 ジゼルもあれだけキャラが立てば本望でありましょう。

 ああそうそう、Lv3到達おめでとうございます!

 今後ともどうか末永く爆発しやがってくださいませ。


>悪根さん

 最初のご挨拶どおりの活躍となりました。

 なんといいますか、キャラ的に「押さえなければいけない場所をきっちり押さえてくれる」というような部分がありまして、そのあたりがセーフティネット的な立ち位置、というところだと思うのですがまさにその通り。
 マークがいなければ得られなかった情報はいくつもありますし、極めつけが不意討ち成功ですよね。

 後ろから素直に追いかけた場合は不意討ち成功率はだいたいパーティ全体で4割かそこら、という想定でおりましたので、あそこで不意討ちを成功させたのは非常に大きかったと思います。

 必要な場所で必要な出目を持ってこられるというのはGMが羨んでやまない特殊能力であります。

 また、そこに至る判断の積み重ねにも隙がなく、出目で勝ったのは確かであっても出目だけで勝ったのでは決してない、と断言できましょう。

 プレイヤーとしても見ていていろいろ勉強になるなあ、というのが正直な感想であります。

 この路線で燻し銀の活躍を続けていかれることを期待いたします。


>魔音さん

 PCPLともにパーティの下支えをしてくれるキャラがバルカと魔音さんであったなあ、と思います。

 特に巡回ルートやそこで出た情報をビジュアルに落として共有する、というのはなかなか面倒でもあり、手間のかかるところなのですが、その辺をさらっとやってくれるあたりが味方にいると心強いところですね!

 神官らしく、また経験豊富な冒険者らしく、しかも諧謔に富んだ日記の数々、GMは楽しみにしておりました。

 ディフェンススキーを満足させられる戦闘に至らなかったのは残念でありますが、戦略的には十二分にディフェンスの役割を果たされたかと思います。

 是非また遊んでやってくださいませ。
 より厳しい戦場を用意してお待ち申し上げる所存であります。