勝ったッ!第三部完!

ルーイ(たいまん) 2012.06.13 [12:41]

 

厭な作業だった。
食糧でもない生き物に、ただトドメを刺すだけの作業。
鳥や獣を、食べる為に捌くのとは、全然違う。

ダガーを首筋に滑らせるたびに、気持ちの悪いものがこみ上げる。


 

「ちょっと手間ですけど、街道から少し離して、軽く土をかぶせておきましょう。
 放置したら疫病が流行りそうだ」



ゴブリンシャーマン以外の処理が終わった時、オレは、胃の中のものをすべて吐いた。

 

 

 「ゴホッ、うぇ」

 

罪悪感なんてない。
妖魔は敵だし、それ自体は何とも思わない。

ただ、生理的に気持ちが悪かった。

臭いも、感触も、全部が、厭だった。

 

 

「魔術師は、後ろで高みの見物をしておくべきですね」

 

水を口に含み、一度吐き出す。
次のひと口は、一気に喉を通した。


うまいな。水。

 


ぱん、と両頬を叩いて。

 

「バルカさん、さっきの干したイチジク。
 一個下さい。
 どうも、糖分が欲しくて」

 

オレは、気を取り直した。

 

 

* * *

 

 

村までの道中は、かなりきつかった。
吐いたせいで、体力ががくんと落ちてる。
でも、あの数を一網打尽にできたっていうのは、やっぱり嬉しい。
だから足取り軽く、とはいかないのが、オレの体力の無さだ。
メイジスタッフを杖にして。

ひたすら、街道を歩いた。


マークさんとバルカさんからは、しばしば遅れる。
昏倒したシャーマンを運んでもらってるのに、オレは全然遅い。


「すみません、ペース遅くて・・・っ」


急ぐ道じゃないけど。
力尽きてる感じが、かっこ悪かった。

 

* * *

 

「ジゼル」

 

村に到着して、出迎えてくれたジゼルの顔を見て。

 

「ただいま」

 

笑えたかは分からないけど。

 

オレは気が緩んだんだと思う、そのまま、意識を失った。

 

 

* * *

 


どれくらい経ったのか分からないけど、ゴブリンシャーマンが意識を取り戻した、と、ゆり起こされた。
少し、すっきりした。
胃のむかむかも、もうない。


「すみません、すぐ行きます」


ゴブリンの言葉を解すのは、オレだけだから。

 

必要とされるのは、嬉しい。

 

 

* * *

 

『芥なる細枝よ、魔力の導きをもて物言わぬ木偶、忠実なるしもべとなれ。【オーク】』

 

縛られて転がされる呪術師の前で、オークを作る。

 

[妖魔にも名前とかあるの?
 興味あるな。
 オレはルーイ]


ゴブリン語で、話しかける。


[他に仲間はいる?
 なんでたったの10体で来たの?
 色々、聞きたいな。
 素直に教えてくれたら、眠らせてあげる。
 でも、頑張ると辛いと思うよ]


唾を吐かれた。
臭い。手のひらでぬぐって、藁で拭いた。

 

『オーク、30秒おきに、こいつを殴って。
 軽くね』

 

オークに命じる。

 

長い夜になりそうで、イヤだなあ。
でも、頑張らなきゃな。


 

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PLより:

なんか色々鬱陶しいロールプレイでスミマセン!
自己満足ヒャッハー!

ジゼルにもたれかかって気を失うとかやりたかったんですスミマセン。←重要


<ゴブリンの死骸

放置とか川に流すと疫病とか怖いので、街道から少し外して軽く土をかけたいです。


<ゴブシャ尋問

折角なので、徹底的にやりたいです。
オークには、ダメージが行かない程度に叩かせます。
あとは色々えげつない方法をきっと悪根さんが考えてくれる!(ぉ

 

オークは無事作れました!MP使いきるの楽しいでえ。
MP1/20

13:05:54 たいまんルーイ オーク 2d Dice:2D6[1,5]=6