帰途

ルーイ(たいまん) 2012.06.25 [13:00]

やっぱり、行きと帰りじゃ気分が違うな!
初夏の空気、あそこに見えるのはミード湖?

「湖畔でのんびりしたいなあ。
 おふたりとも、二日酔いにはいいんじゃないですか!」


奇跡の力はすごいもので、ぐったりしていたマークさんもバルカさんも、すっかりピンピンしている。
オレは途中で抜けたから酒量はそう多くない。

 

 

* * *

 

「ロイド、フランク、いい子にしてたか!
 あはは、オレといるより楽だったろ!」


久しぶりの相棒たちの首に抱きついた。
さすがに家畜の扱いになれてる場所に置いて行っただけあって、何のストレスもなかったみたいだ。
むしろ忘れられてたんじゃないかってくらい。

 

「預かっていただいてありがとうございました」


馬房の人たちにお礼を言っておく。
そして。

 

「ジゼル、街を案内してよ!」

 

ローナムの街がどんなところか、全然知らないままだもんな。

 

* * *

 

次の朝。

時間が経つのはあっという間だ。
セレンソンさんへの報告もあるから、そうそうゆっくりはできない。


クラエスさんとジゼルが、見送りに来てくれた。

別れ。


旅をしていれば、毎日のように訪れるもの。

 

「ジゼ「あの!」


声をかけようとしたら、ジゼルが絞り出すように言葉を発した。


>「手紙、書きますから!
> お返事ください、待ってますから!」


「うん。
 楽しみにしてる」


それから、ちょっと言いにくいんだけど。


「・・・あのさ・・・あのね。
 オレ、字はたくさん書くんだけど。その。
 すっげえ、字、下手なんだよね。
 あ、でもちゃんと手紙は書くから!
 なるべく読みやすいように書くから、その、笑わないでよ?」


照れ笑いをしてから。


「また来る」


そう言った。
オレは冒険者で、ジゼルは兵士だ。
どっちも明日の命も知れぬ身。
約束なんて。
―――約束なんて、あって、ないようなもの。

でも。


「それまで―――そうだ」


草原にいたころから愛用していた羽ペンを取り出し、おもむろに詠唱を開始する。

 

『あまねく魔力よ、脆き物体に汝への障壁を築け。【マジック・プロテクション】』


お、うまくかかった。


「これをあげる。
 お守り代わりに持ってて。
 魔力を跳ね返す魔法をかけておいたんだ。
 意味はないんだけど―――効力がずっと続く魔法って、これしか使えなくてさ」


笑って、ジゼルに渡した。
手に触れる。


「絶対、また会いに来るよ」


そのまま、手を重ねて。

>「絶対ですよ?」

 

「うん、約束」


触れた唇が、離れた。

 

 

 

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PLより:

続く。

愛用の羽ペンをジゼルに渡します。
そのうちロケーション使えるようになったらロケーションできるよ!
(何をする気だ)

マジックプロテクションをかけたら達成値が16とか。
ある意味呪いのアイテムです(キリッ

12:54:48 たいまん@ルーイ マジックプロテクション 2d Dice:2D6[5,6]=11