その、夜

ルーイ(たいまん) 2012.06.21 [13:13]

 

「え、ちょ、ジゼル?」


涙。

な、なんで?
オレなんかしたか!

えーと。

 

だいじょうぶ、って言われてもなあ。

 

「大丈夫じゃ、なさそうだ」


そっと、肩を引き寄せて。

 

―――肩の震えが収まるのを待つ間、オレは、ぼんやりと揺れる炎を眺めていた。


宴の喧騒が、嘘みたいに遠くに聞こえる。
ジゼルの亜麻色の髪は、いい香りがした。


胸が、ばくばくした。

 

* * *

 

>「任を解かれたから、わたし、今夜はもう当直もないんです。
> だから――」


言葉の途中で、人差し指を、ジゼルの唇に触れた。


「改まった話し方はなし、だよ。
 ね、ジゼル」


笑って言う。
鼓動は速いままだ。
平静を保ってる、フリをしてるだけだ。
くそ、かわいいな。

 

「ちょっと、歩こう」

 

柔らかな、でも少しこわばった手をとって。
手のひらに、少し汗がにじんだ。

 

 

 

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PLより:

クソッ、なんて女子力だ!
太刀打ちできない・・・!

よっかかられると支えきれずに倒れる方、ルーイです。

 

この後は夜の闇に消えて行って場面転換でいいんじゃないかな!かな!

ホラ!ローナムで報告もしなきゃいけないし!?