決着と始まり
バルカ(魔音) 2012.06.13 [23:18]
私の矛は、呪術師に続き、昏倒しているゴブリンたちを次々にとらえた。
その後我々はとどめを刺し、手早く片付けていく。
このとき私が気にしていたのは、二匹一組の斥候が、中に含まれている
のかどうかということだった。さほど時間がとれないので何とも言えない
だろうけれど。
埋葬は手早く簡単に。きちんとした作業は、村人たちの手を借りれば
いいだろうと思っていた。
「マーク、ルーイ。また明日以降、この品々の鑑定をしておきませんか?
武具や装備品から、何か判ることがあるかもしれませんから」
後日、ゴブリンたちの持ち物についてもあらためておくつもりで、
めぼしい装備品については一部、直接持ち帰るとする。その装備品の質、
所持品について、元商人のマーク、ルーイの鑑定眼を頼りにすることに
なるだろう。
目処が立ったとき、さすがにこれだけの処理をすると、くるものが
あったのだろう。ルーイが咳き込んでいるのが見えた。
私だってあまり変わりはない。籠手の下の強ばった手から短剣を外すのに、
かなり苦労したものだった。
>「魔術師は、後ろで高みの見物をしておくべきですね」
「杖以上に重たいものは持ったことがないとかいうやつですね」
冗談に頬を緩める。
「警戒と、新手への対応は頼みますよ」
>「バルカさん、さっきの干したイチジク。
> 一個下さい。
> どうも、糖分が欲しくて」
「もちろん。マークもどうです?」
そう言って渡した私の手は、もう一方の手で抑えても止めようが
ないくらいに震えていた。
「私も、相当糖分が足りていないみたいですね」
出来ることといえば、そう言って唇の端をゆがめて笑うくらいの
ことだった。
◆
「いや。ペースは十分確保できていますよ。確実に行きましょう」
遅れがちのルーイに声をかけ、機を見て気力を半分、ルーイに
分けておく。
兵士は、行軍の中で磨かれるものだ。こうした経験が、彼の
知恵に積み重なるだろうことを私は確信している。
◇
村に戻ったのは、日が落ちてからだった。しっかりとした備えに
私はほっとしながら、背負ってきた荷物を置く。
「クラエス、ジゼル、おつかれさまです」
村について安心したのか、ルーイは気を失ってしまった。
「......大丈夫。でも、ルーイは相当疲れがきてましてね。なにせ、ゴブリン
たちとの戦闘では一等の働きをしましたから。彼なしには、皆無傷では
いられませんでした」
疲労の色の濃いルーイをジゼルに任せ、
「クラエスには......ご飯を頂きながら簡単な報告を。
そうそう、あなたは前の戦いで野戦の経験があったんですね。もしもの
時は頼りにしてますよ」
クラエスには簡単に話をしておく。
マークの視線に気づき、
「例の斥候の痕跡ですか......日が昇ったら確認しておきましょうか」
声をかけておく。
◇
呪術師が目覚め、仕上げに入る。
尋問というのは、する側が求める情報を得られるまで終わることはない。
この、従来のゴブリン像にはあてはまらない呪術師にも、そのことが
ある程度は判るかもしれない。ともあれ、出来ることを試すだけだ。
それまでは、奇蹟に頼ってでも呪術師の命は長らえさせる。場合に
よっては、数日かかることになるかもしれない。
この地方における一連のゴブリンたちの襲撃は、それほどの覚悟を
する必要があるだろうと思えた。
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魔音@バルカより
ルーイきゅん! ジゼルん膝枕ですか(*´ω`)-3 えぇシーンや。
>ゴブ埋葬
ですな。ゴブリンの死骸はとりあえず軽く埋めといて、後日
村人たちに手伝ってもらい、本格的に埋葬するってことで良いのでは
ないでしょうか。村人たちも、それなりに当事者意識が沸くはずとかっ。
>尋問
マークせんせ(((^o^)))
はーい。バルカは、いざとなればヒール出すくらいの覚悟で、じっくり
腰を据えて、きっちりと情報を引き出す作戦で。ポイントは、
・二匹組の斥候
・増援、連携している別働隊の有無について
・戦略、物資をどこの誰から得ているのか?
とかですかねー。
長くなりそうなら、場合によってはクラエスに、ゴブ小隊との戦闘があって、
呪術師をとらえたという情報を伝えに、伝令に走ってもらうのがいいかも
ですかね?
+おかわりに備えるキャラクターは、ルーイにトランスファーしておくかなぁと
見てました。フレーバー的に!