遭遇

GM(Lain) 2012.06.06 [00:38]

 日没まで1刻――太陽は既にエストンの山陰に隠れ、あたりは薄暗い。
 だが、行動に支障を来すほどではない。
 もとより深い森の中は昼間でもそう明るいわけではない。
 歩くうちに徐々に目も慣れることだろう。

 無論、だからといって、焦らずにおれる理由もない。

 妖魔どもの当面の目的地と推察される吊橋には、妖魔どもが先行している。

 橋を落とされれば援軍は当面期待できない。
 報告をするにも上流、離れたところにあるという丸木橋を使わざるを得ないとなれば、報告それ自体も遅れ、対応は一層困難を増すであろうことは想像に難くない。

 自然、追跡は足早なものとなる。

※ ※ ※

 歩くことおよそ半刻。

 川の水音が急に大きくなり始めた。
 川に近付いているようだ。

 なだらかな斜面、樹々の向こうに街道の石畳が見えてくる。

 丸一日にわたる追跡行は、ここでようやく報われた。

 吊橋と――その手前に妖魔の群れ。
 一部は橋のたもと近くにまで進出している。

 数はざっと10匹といったところだろう。
 ゴブリンのほかにホブゴブリンが2匹、杖を手にしたゴブリンが1匹。

 川に近付いていたことが結果として幸いした――接近する冒険者たちの足音に、妖魔どもはいまだ気付いていない。

 今ならば。
 背を向けた妖魔どもの不意を衝くことができるかもしれない――!

-------------------------------------------------------
■GMから

 この記事への返信は「300_黄昏」カテゴリにチェックを入れて投稿してください。


>みなさま

 お待たせいたしました遭遇であります!

 まずは不意打ち判定をどうぞ。
 目標値は14です。

 彼我の位置関係、敵の配置などなどについては次のGMにっきで記述する予定であります!
 とりあえず今回は不意打ちの成否を確認しましょう。