日の後月の前
バルカ(魔音) 2012.06.04 [23:38]
ゴブリンたちの姿は、ここにもなかった。
けれど、我々の距離は縮まりつつある。日が傾き、冷えていく空気とは
相反して、彼らの痕跡は熱を帯び始めている。
>「行こう。
> 明かりなしで近付けるチャンスは、これが最後です」
>「だな。敵さんはこっちより大所帯。その上、寝起きで短足だ。
> 背後を突くチャンスと見ておこう。」
「それじゃ、決まりですね」
私は、仲間たちに同意を伝え、空を仰ぎ見た。
日はエストン山脈のどこかに空いた洞穴に入って行こうとしているが、
入れ替わりに、ゴブリンたちがぞろぞろと出てきている。
木々や花の鮮やかだった色が褪せ、伸びていく影が立ち上がり始める
黄昏の世界で、我々は彼らの姿と勝利を求めている。
>「バルカも弓は行けたよな?」
「えぇ。一撃でバタバタというわけにはいかないでしょうが、
ひっかき傷以上にはやれると思いますよ」
ニっと笑って返事をする。
思えば、こいつの食った最初の獲物はゴブリンだったか。そんな
ことを思い出して、張った弦の調子を確かめる。
ともあれ、あとは連中の動き次第だ。外れまくっている私の予想では、
その経路は吊り橋経由で街道をカルナ村へと至る方向に進むだろうと
踏んでいる。村の安全とこの巡察行とを、私は秤にかけてきたが、
ここまで来れば選択肢は他になさそうだ。
やれやれだが......ま、なんとかなるだろう。
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魔音@バルカより
近い予感ですね。ゴゴゴゴゴ 三(ノ*゚ー゚)ノ
囲まれて乱戦にならないような、ヒットアンドアウェイか、簡単な
罠で陣地をつくって誘い込むことが出来ればいいんですけどねー。
橋は物資を通す上で重要な社会資本ですな。
目下のゴブリンたちの狙いが、拠点を作ることじゃないとサクッと判断
できれば、援軍が来るのは南方向っていうことで、ABCルートよりも、
DEF側を先にちぇきできたかなぁとかジロジロ(、、