幸運の女神様

バルカ(魔音) 2012.05.24 [21:35]

 兵士らしからぬジゼルの仕草に、暖かなものを感じて多少慌てる。
 眼を乾かすように上を向く私は、"鎖帷子が髭を挟んだものでね"などと、
咄嗟に幾つかの言い訳を準備していた。

「いい子ですね」
 その祝福は何の保証にもならないが、彼女の示してくれた気持ちに
応えられるよう(いやそれがついでの余波みたいなものであるにせよ)、
最善を尽くそう。
 私のようなひねた者の、心の奥に石を投げ入れることが出来る人間との
出会いは、それだけで世界が明るくなる気がするのだった。

    ◇

「なるべく多くの場所を確認するという意味では、Aに行くことを推します」
 私は、この洞窟Bの印象を言葉にする。
「通常サイズの10体のゴブリンであれば、よほどのことがない限りは
我々が後れをとることはないでしょう。一方、彼らが一つの集団となって
移動しているのであれば、村にとっては脅威たり得ます。
 けれど、彼らは2体のペアで移動しているように見えます。その
規律の良さは気に入りませんが、この先のA、Cに時間を使う方が、
良いんじゃないでしょうか」
 見通しを話し、その根拠──といっても印象以上のものではない
のだけれど──を伝える試みをする。
「CよりはAに重点を置きたいのは、Aの方が根拠地になる可能性が
高いと思われるからです。昨晩の村人たちの話では、村に近いテナ川
の上流からの漂流物は特にないとのことでした。従って、あるとすれば、
テナ川に近いCよりも、Aの方が大きな集団が居る可能性が高いと
推測するわけです。
 ......だからといって、B、Cの重要性が減じるというわけではないん
ですが。
 また、このBについては、時間があれば、帰りに寄って、連中が
集合しているかどうかを再度確認出来たら良いんですけれど」
 そんなことを話し、まずはA地点の調査を推しておく。

    ◇

>「それとD(ダークエルフ)って可能性もあるか。」
「そういう話もあったんですよね。。。ふむむ。連中の構成の把握については、
しっかりとしないと、ですか。
 ともあれ、本隊があるとして、それが手薄であれば、我々でも手の出し様が
あるかもしれません」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@バルカより
 ジゼルん(ほろり)。。。そんなあたゐは、礼儀正しく視線を逸らす
クラエス萌えでもあります。
 なんという女子力+α!

 移動は、目下はAに一票でっす。Bは帰りに寄って再度ちぇきできれば
いいかなぁとジロジロ(このBには、3日くらいたってるとかで、そろそろ
帰ってくる気もします)。
 こんな感じで、ゴブリンを偵察に放っているのであれば、本拠地(?)
は手薄の筈。とかも思ってます。どうかな、どうかな。

 骨ちぇっくぱねぇっすww
 さすがに1カ所で食わすわけにはいかないとかそういうのですかね?。
 巡回も兼ねた何かかもっ。

+ぷちっと追記&修正でっす。方針とかは変わらずデス。ぷちだべりり。