まずは土地の把握から
バルカ(魔音) 2012.05.21 [01:04]
「こんばんは、馬上から失礼。暫くお世話になります」
村に入り、名乗って挨拶をしながら、まずは雰囲気を確かめる。
状況は特に逼迫はしているというわけではないが、伝えられた通り、
何をすべきかという戸惑いがみてとれる。
◆
カルナの村人たちは、我々を歓待してくれた。ずっと旅をしてきて、
温かな食事はありがたいものだ。
明日から始まる本格的な探索を前に、酸味の利いた黒パン、ほのかに
甘い山菜や根菜に、ほっと一息入れる。
◇
イェステル村長の話からすると、ゴブリンの目撃箇所は、村の
一定の範囲外に、まんべんなく広がっている。そのくせ、人的被害は
出ていない。
逆に言えば、ゴブリンたちは村の位置を知っているにもかかわらず、
その位置を避け、かつ自制をしているように見える。
これは私の知るゴブリン像とは微妙に異なるものだった。
◆
「この時間に申し訳ありませんが、早速土地に詳しい方々を集めて
頂けませんか?」
村長に願い出る。
遭遇情報はあまりなさそうなので、適うなら、土地の情報を中心に、
マークの質問を補足するかたちで聞くつもりだった。
猟師小屋、洞窟、水はけの良い場所、泉が湧いているところ、等々、
居心地の良さそうなところ、水場を中心に挙げてもらって、参考に
する。その他特徴的な地形などあれば申し分ないだろう。
ある程度のゴブリンたちがいれば、それなりの量の補給が必要なので、
テナ川の上流から何かが流れてくるかもしれない。その辺りは、目敏い
子どもたちに聞く方がいいだろうか。
◇
マーク、ルーイ、クラエス、ジゼルに時間をとってもらって、村の
事を相談しておきたいと思っている。
村にゴブリンたちがやってきた時の対処方法だ。クラエスとジゼルが
村で待機している間、村で最もましな防衛施設を選定してもらい、
避難誘導の計画を立ててもらおうというのが私の考えだ。訓練も
できれば尚良いが、それは今回の探索の帰り道でもよいかもしれない。
ただ、騎士たちが村の為に具体的な何かをしているという安心感が
あれば、村の信頼もより強まるのではないかと思うのだった。
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魔音@バルカより
偵察ルートに、手始めにBからというのはおっけーかと。
その他あれこれは相談所でー。
森の土地勘がある村人たちには、早速地形情報を仕入れておきたいです。
要するに、ゴブリンのねぐらになりそうな場所の目星をつけようというわけです。
伝令の二人には、時間があれば、村の避難計画とかたててもらいたいなぁ
と思ってるのでした。