村の夕べ

GM(Lain) 2011.02.17 [21:40]

> 「なるほど。では川の上流に村などはないのですね」

「ございませんなあ」

 ゼーレンの問いに、村長が答えた。

 これ以上上流、山の中へ入れば冬を越すことが難しい。
 この村の周囲にあるような小さな畑すら作れず、街からも遠い。

「まあ、暮らすにゃあ厳しすぎるっちゅうことですわ」

 カールがそう付け加えた。

> 「その砦跡に何かがいるのかもしれません。
>  何かはわかりませんが、気をつけてください」

「然様ですなあ・・・・・・」

 さてしかしどうしたものか、と腕を組み。

「ああ、ええ、あなたがた、妖魔退治が済めば街に戻られますな」

 しばし考えて村長は膝を打った。

「そのときにでも、ひとつ、子爵様にお話しいただけませんか」

※ ※ ※

 翌朝出る旨を伝えれば、では今日はゆっくりとお休みを、と返事が返ってくることだろう。

 質素な夕食が振舞われ、寝床も用意してもらえる。

 小さな村のこととて、冒険者の逗留の報はあっという間に村中に広まる。
 子供は遠巻きに冒険者たちを眺め、物怖じしない子は近寄ってきてあれやこれやと質問を投げかける。
 興味のほどは大人も同様で、暇をみつけては旅の話を聞きたがった。

 明日の朝もお早いのだから、という村長の奥方の言葉で村人は散り。

 幾日ぶりかでありついたまともな寝床は、冒険者たちを柔らかく眠りに引き込んだ。

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■GMから

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 進行でーす。

 川の上流に人は住んでいないそうです。
 また、ゼーレンの忠告に対しては、「じゃあ領主さまに報せてくれない?」とお願いされました。

 ひきつづき、次のカテゴリを作りますね!