妖魔退治の依頼 報酬はひとり500ガメル 路銀支給。

ゼーレン(ブライト) 2011.02.02 [19:11]

 冬の寒さもわずかずつやわらぎ始めたころ、おれは一つの依頼を受けた。

 妖魔退治の依頼。
 報酬はひとり500ガメル。
 路銀支給。

 悪くはない。
 妖魔退治は冒険者の基本的なメニューだ。特別な知識や技能が無くとも受けられ、実入りもいい。
 もっとも、妖魔相手に命のやりとりをする危険な仕事であることは間違いない。

(それにしても...)

 その場にいて、一緒に仕事を受けることになった面々を見渡す。
 見知った顔もいたが、知らない顔もあった。だがそれ以上に思ったことは、

(ハーフエルフってこんなに居るんだ。それに女冒険者も)

 ただでさえ珍しいエルフと、さらに珍しいはずのエルフと人間の混血。
 それが五人中三人である。
 さらに、五人中三人が女で、そのうち二人は少女と言える見た目だった。

 さすがはオラン、懐が深いというべきか...それともこれが普通なのか?

 

 依頼人は貴族だった。

 さすがに居住まいを正さなくてはならないだろう。
 だが、そういうときこそ逆にボケたくなってしまう悲しき芸人の性。
 極彩色のクロースを着たい葛藤を振り捨てて、まともな格好で依頼人の屋敷を訪ねた。

 中に通される。
 依頼人は病弱そうな壮年の男だった。彼はアンセルム子爵フリクセル=セレンソンと名乗った。
 さて、聞き覚えはあっただろうか...

「あ、ども...ミノタウロス亭の冒険者のゼーレンです」
 貴族相手だと肩肘張ってしまう。こういう時の作法がわからず、戸惑いを隠せない。

 飲み物をすすめる依頼人に、慌てておかまいなく、と応える。
 慌てる必要はなかったとは思うが、なぜか慌ててしまった。

 やがて依頼の話に入った。
 ミード湖のほとりの街アンセルム付近で妖魔が出没しているという。
 こんなオラン近くの、街道沿いにまで出るとは...。
 なるほど、放ってはおけない。
 種類はゴブリンやコボルトだという。上位種に率いられている可能性もあるらしい。

「私は、お請けしたい、です・・・」
 一緒に仕事を請けることになった、ハーフエルフの少女アウロラが真っ先に応えた。
 儚げな見た目をしてはいるが、意思は強いのかもしれない。

「おれも、請けます」
 この一言だけは、胸を張って言えた。

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PL:
本編日記始めたいと思います。よろしくお願いしまーす。
子爵様とコボルト・上位種に対してセージチェックします。出目は全部9。
ゴブリンは遭遇経験ありです。

以下ダイス:


ブライト : 上位種 2D6 → 4 + 2 + (3) = 9 (02/02-19:31:26)


ブライト : コボルト 2D6 → 5 + 1 + (3) = 9 (02/02-19:31:04)


ブライト : セージチェック:フリクセル=セレンソン 2D6 → 3 + 3 + (3) = 9 (02/02-19:30:54)