粘土板の記述

GM(Lain) 2011.12.21 [03:31]

「読むよ・・・・・・んん?」

 ヴェロニカが粘土板を読もうとして声を上げた。

「これ途中から暗号だあ」

 まいったなあ、と言いつつ、それでも読めるところまでは読む、と彼女は言った。

「途中までは読めるんだよね」

※ ※ ※

 これまでの経緯、および我らの対応、書庫の開錠の方法については日誌と報告に記したとおりである。

 しかしこれらの記録が喪われれば書庫の封を解く方法が喪われる可能性があり、これを我らは看過できない。

 よって重複を厭わず、ここにこのもっとも原始的な方法によって、書庫の開錠の方法を記した。
 同内容のものを二部作成し、バックヤードとライブラリフロア、双方にそれぞれ一部を残すこととする。

 我らの言語を解し、かつこの記述の意味を解するものであれば、書庫に集積された知識の価値をもまた理解するだろう。
 我らはそのような存在がこの記述を発見することを切に期待する。

(以上、下位古代語による平文。文末に葦の穂の印章を押し付けた跡がある――本来は封蝋に使用するものであろう)

※ ※ ※

「ここから先がさ、暗号なんだ――たぶん、だけど。
 数字だけずらっと並んでる――まって、書き取るから」

 言うなり、羊皮紙を出したヴェロニカは、数字の羅列を書き取り始めた。

 1行を書き写すごとに、その下に共通語の数字を書き出していく。

「下位古代語をそのまんま抜き出すとこう。
 共通語の数字にすると、この下、こんなかんじね」

 このままじゃお手上げ、と彼女は肩をすくめた。

「なにかヒントでもあればいいんだけど・・・・・・なにか思いつく?」

※ ※ ※

052112 03161604 02051625001812 25161610 2402 1613 052112 031605051610 0205162520 1615 0300060420002509.


161312:190805 052112 25121209 041220 24130516 04122021160712 001309 05082513 2405.

051416:19080221 052112 0700251812 0712111225.

0521251212:05082513 052112 0210000707 0712111225 07121505 15160825 0524101202.

15160825:05082513 052112 0700251812 0712111225 2524182105 022417 0524101202.

15241112:05082513 052112 0210000707 0712111225 2524182105 0212111213 0524101202.

022417:05082513 052112 0700251812 0712111225 07121505 0521251212 0524101202.

0212111213:19080707 001309 07160604 03160521 0712111225.

0005 07000205:19080221 052112 0307000604 030805051613.

(以上、下位古代語による数字の羅列。記号等もそのまま転記)

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■GMから:

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>がるふぉさん

 粘土板の記述です。
 前半は下位古代語による平文、後半は下位古代語による数字の羅列でした。

 どうやら暗号のようです。

 このセッション(の暗号解読)において、下位古代語は、便宜上、数字を含めた使用する文字、語彙、文法等において、すべて現代現実社会の英語と同様のものとみなします

 また、タリカは下位古代語が解読できませんが、暗号の解読には支障がないものとします――文字列の操作や変換などは、ヴェロニカに頼めばすぐにやってくれるでしょう。

 解読にターンは消費しません――他のことをしながらでも、頭の片隅で考えることは可能、ということにしましょう。
 パズルと思ってお気楽にどうぞ!