帰還

GM(Lain) 2012.01.01 [01:58]

 ――気がつくと君たちは、遺跡入口の魔法陣の上にいる。
 傍らの魔法装置には確かに見覚えがあるが、出発のときにいたはずのコンラートは今はいない。

 魔法陣はぼんやりとした光を、そして天井近くの魔術灯が無機質な白い光を放っている。

 何事もなかったかのような――ともすればこれまでの探索の現実感を失わせるような佇まいだが、君たちの疲労感、ところどころに負った傷、そしてなによりも数々の戦利品は間違いなく現実だ。

※ ※ ※

「まあ、実入りはそう多いとは言えないけどさ」

 取ってきたばかりのペンを片手でくるくると弄びながらヴェロニカが言う。

「わりと満足してるんだな、これが」

 なかなか面白かったしね、と彼女は笑った。

※ ※ ※

 外に出ると、日はとうに落ちている。
 小屋へ顔を出せば、コンラートが迎えてくれることだろう。

「今夜はこちらにお泊りですか」

 寝床というほど上等なものはないが、雨風を凌げる屋根と火はいつでも貸す、とのことだった。
 食事の支度をしながら、コンラートは遺跡の話をあれこれと聞きたがる。

 食事をし、話をしながら、夜は少しずつ更けていく。

 明日の朝ここを発てばオランまではまた2日半の道のりだ。
 ギルドへ報告を入れ、戦利品を売り払って報酬を受け取ればこの仕事は終わる。

 今のうちに分け前を相談しながら、長かった1日を振り返るのも悪くはなさそうだ。

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■GMから
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 本編のゲーム的な進行はこのあたりで〆となります。
 報酬の分配と経験点の配布については、確定のコールがPL相談所に投下されたのをGMが確認した段階でGMが募集板と「GMより」のカテゴリに書き込みます。
 その後はキャラクターシートへの反映をしていただいて構いません。

 〆後も適当に残って雑談や後日談など入れてやってください。
 ただし、混乱を避けるため、次のセッションへの応募後は本編への書き込みは一切これを禁止いたします。

 PL相談所への書き込みについては、10日から2週間程度、書き込み権限を残しておきますので、その間は自由に行っていただいて差し支えありません。

◆戦利品

> 魔晶石(3):売価450ガメル
> 細工のされた銀のダガー:売価420ガメル
> 葦の穂の意匠のシグネットリング:売価100ガメル

> 水晶のペン:売価150ガメル
> 軟玉のペンスタンド:売価200ガメル
> サファイアのブレスレット:売価450ガメル

> 1層情報開示:100ガメル
> 2層情報開示:200ガメル
> 3層情報開示:300ガメル

計収入:2420ガメル

◆支出

> 入場料:900ガメル


◆収支

> 計収支:+1520ガメル/一人あたり760ガメル


 以上、ヴェロニカには760ガメルの分配をお願いします
 ヴェロニカは特にアイテムの形での分配を要求しません(「お金もらえればそれでいいよー」)ので、持っていきたいアイテムがあればその分報酬を減らして持っていく旨宣言してください。
 自分の取り分を越える額相当のアイテムを持っていくことも可能ですが、その場合は現金を支払ってくださいませ!