戦いのあと

GM(Lain) 2011.12.27 [00:35]

> 「お見事」

「タリカの、ほうが、凄かったじゃん」

 手傷のせいもあるのだろう、ヴェロニカが若干息を切らせながら、それでも気丈に答える。

「魔法まで、使う、なんて、知らなかった」

> 「うまくいきましたね」

 タリカの言葉に、ヴェロニカは黙って頷く。
 階段の壁に背をもたれさせ、呼吸を整えているようだ。

 ややあって、思い出したように肩口の傷に手を伸ばす――服の上から触って顔をしかめ、次いで服の首周りから手を入れて傷を確かめる。
 痛、と小さな声が漏れた。

> 「少し待って下さい。
>  お手を」

「ん?」

 言われるままに手を差し出し、

> 「生命の精霊よ」

 己の知らぬ言葉で何事かを語るタリカを怪訝そうに見る。
 数瞬のち、その表情が驚きに変わった。

「お・・・?・・・・・・おー!」

 もういちど傷に――傷跡に触れ、よし痛くない、と喜ぶ。

「助かるよタリカ、あんた凄いねえ!」

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■GMから

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