捜索開始。

タリカ(がるふぉ) 2011.12.19 [22:56]

「手品とおんなじ。
 タネがバレちゃえばどってことないよ」

 さすがだった。

 ヴェロニカ様は仕掛けられた罠を見破って罠を無効化する。

 無効化した罠を動作させた音にびくっとするも、楔を打ち込まれた罠からは矢が出てくることはなかった。音は矢が楔に当たって止まったものだろう。

「ね?」

「さすがですね。お見事です」

「相棒」
 
 コツンと軽く拳で肩を叩く。
 先ほどのお返しだ。

 ヴェロニカ様の技術には、ただただ感心するしかなかった。

   *   *   *   *   *   *   *   *   *

 部屋に入った印象は第二層の他の部分と同じだった。一層よりずいぶんと脆さを感じさせる。どうすればこんなに痛むのか。いやむしろ数百年も前の物だ、良くここまでもったというべきだろうか。

 あらわになった岩盤を見ると、崩れたりしないだろうか?そんな不安が脳裏をよぎる。


 この部屋には住人がいるようだった。魂の抜け殻となったここの主人――だろうか――が机の向こうにいる。いや、居たというべきだろうか。ローブを纏った物言わぬ姿は痛ましかった。ここで何を思って逝ったのだろうか...。いや、何が起こったのかさえ分かっていないのかもしれない。

「さて、」

「どこからいこうか?」

 ヴェロニカ様が何を思ったのか分からないが、きっとようやく宝がありそうな場所を見つけて心を躍らせているのだろう。

「鍵と罠...。そうまでして守りたかったものがここにはあると言う事でしょうか」

 この言葉を聞けばヴェロニカ様は喜ぶだろうか。

「鍵と罠が残っていたということ、そしてこの主(あるじ)の姿を見ると、ここはまだ人の手が入っていないようですね」

 探せばなにか出てきそうだ。


 テーブルの上の石はなんだろう?
 棚や書架、そして机の中にも何かありそうだ。

 顎に手を当ててしばし考える。
 壁のタペストリーも気になるところだ。殺風景な室内を賑やかにするために飾ったものかもしれないけれど。

「タペストリーの裏には何か隠されていないでしょうか?考えすぎでしょうかね?」

 あとは...机や棚の中に何かしまってありそうだ。書架にはたいした物は無さそうに思えるが、何が学院にとって有用な情報になるかわからない。念のために調べておこう。

「机や棚の中、書架にも目ぼしいものがないか調べてみましょう」


「これは魔晶石か何かでしょうか?」

 ヴェロニカ様に机の上の小石について尋ねてみる。
 魔術師のであろう身なりをしている部屋の主の事や、遺跡と言う閉鎖空間という事を考えると、ただの石と言うのも考えにくいものだ。

 ヴェロニカ様の知識になくとも、持って帰ってコンラート様に確認するだけの価値はあると思える。


 そして脇に崩れた主のロープをぴらぴらと確認する。
 何か身元を確認する物、そして価値のあるものは無いだろうか。
 バチが当たらないか、罪悪感はあるけれど、これも調査の一環だと自分を納得させる。

「この方は魔術師ですよね」

 歴史的に考えれば。
 ならば、なんらかの物は身に着けていそうだが。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

 がるふぉ@PLより

 以下行動宣言と質問と補足などをば。

■ターン消費について
> ターン5を終了しました。
 ええと勘違いをしていたようなので確認させてください。
 今までの行動をターンにあてはめますと、こうなっていると思っておりました。

 ターン1:一層の情報開示
 ターン2:(4)階段に移動
 ターン3:魔物との戦闘
 ターン4:二層に移動
 ターン5:二層情報開示
 ターン6:(2)鍵開け

 読み直してみたら、戦闘が終わった後に「ターン3の宣言をしてください」ってあるので、もしかしたら「ターン2の階段に移動」というか、階段の情報を得るというターン消費がいらないのでしょうか?(読み直すと確かに階段に行くのにターンを消費してとは書いてないような)。
 こういう事でしょうかね?↓

 ターン1:一層の情報開示
 ターン2:(4)階段で魔物との戦闘
 ターン3:二層に移動
 ターン4:二層情報開示
 ターン5:(2)鍵開け


☆行動宣言(ターン6?)
 部屋を捜索します!ようやくお宝が!お宝が(☆w☆)!(あるかも)
 全体的に調べます(笑

 本文に書いてありますが、まとめますと、
 特に気になるのは、
> 壁にはタペストリが掛けられていたようだ――が、少なくとも売れる程度に原型を留めたものはない。
>小さな棚、書架らしきもの、そして部屋の奥に大きな机
>遺骸はローブのような衣服を、まだ身に着けたままだ。
>机の上には石材の小さな塊が、いくつか散らばっている。

 ここらへん、というか全部ですね(笑

 タペストリーは裏が怪しくて(勘ですが)、何か隠されていないかチェックします。
 タペストリーをめくって壁に隠し扉とか隠し棚とかないか確認したいところ。
 宝物を隠してないかなー。なんて考え過ぎでしょうかね(笑
 原型をとどめていない→凄くちっちゃくて隠すような大きさがないとかだったらごめんなさい。

 机の上の石材は魔晶石やそれに近いものかなと推測しヴェロニカに質問。
 けっしてヴェロニカのセージ力を試しているわけでは(笑
 わからなくても価値がありそうということで持ち帰ろうと思っています。

 あとは机の中、棚の中、書架にも何かめぼしいものがないか。
 ローブには何か装飾品とかついてないかな?
 魔術師なら何か良い物を身につけていそうなと思って。

 こっちが主の部屋だとすると異臭のする部屋には何もなさそうな気がしてきました(^;
 実験室かペット部屋?なのかなぁ。


■(2)異臭のする部屋について
>>  引っ掛けられるような場所があるならロープを結びつけて一人が扉に張り付いてもう一人がロープを引っ張る、もしくは二人でロープを引っ張るという二人の共同作業という形で行きたいと思います。
> 了解です。
> そのような形式であれば、ふたつの方法のいずれでも2人で共同作業が可能でしょう。

 了解しました!
 タリカ→LV5+筋力B2=7
 ヴェロニカ→Lv3+筋力B2=5

 と言うわけでタリカ7+ヴェロニカ5=12
 目標値が13なので1ゾロ以外なら成功しそうですね。
 (2)を調べるときにまた宣言します。


■(4)階段の魔物について
 突破するには戦闘になるかと思いますが、一層の戦いのようにまずは遠距離で攻撃し、それから接近戦と言う戦術は可能でしょうか?(出来ればヴェロニカとタリカ二人で初手は遠距離で攻撃したいです)。可能ならば初手の遠距離攻撃は「狙撃」可能でしょうか?狙撃可能ならばタリカの場合はレンジャー技能のカモフラージュで隠れるのかと思いますが、ダンジョン内ですし平目扱いでしょうか?
 平目なら狙撃はやめておこうかなと考えております(^^;。