鍵と罠

GM(Lain) 2011.12.19 [01:35]

> 「一層と比べてずいぶんと老朽化していますね」

「老朽化っつーかあれだよね、壊れ方がひどい感じ」

 受ける印象は、ヴェロニカもタリカとそう変わらないようだ。

> 「お願いします」

「ん」

 タリカの言葉に短く頷き、扉を調べ、鍵穴にそっと仕事道具を差し込む。
 しばらく苦戦していた様子であったが、やがてかちりと錠の外れる音がした。

「うし」

 ノブに手をかけてゆっくりと回し、扉を引き開け――ようとして、手を止める。

「・・・・・・なんかあるよ、この扉。
 うん、やっぱり罠だ――たぶんそっちの、」

 言いながら扉近くの壁を指す。

「小さい穴があるだろ。
 そこから、矢かなんかが出てくる仕掛けだね」

 言われてみれば、石組みの隙間にも見えるそれは、太矢が通る大きさだ。

「ワイヤー外してもいいんだけど面倒だし、下手すると罠動かしちゃうからなあ。
 楔で出口塞いどこうか」

 言うなり、矢の出口とおぼしきその穴に楔を打ち込み、がっちりと塞いでしまった。

「手品とおんなじ。
 タネがバレちゃえばどってことないよ」

 にっと笑うとふたたびノブに手をかけて、今度こそ扉を引き開けた。

 同時に、ばん、という短い音。
 鈍い衝撃音がそれに重なり、打ち込んだ楔がかすかに振動した。

「ね?」

※ ※ ※

 松明の明かりに照らされた室内は薄暗い。

 壁や天井、そして床の様子は、この層の通路とさして変わらない。
 ところどころ石材が剥落し、岩盤が露出している部分もある。
 壁にはタペストリが掛けられていたようだ――が、少なくとも売れる程度に原型を留めたものはない。

 ほか、小さな棚、書架らしきもの、そして部屋の奥に大きな机。
 机の向こう側を確かめてみれば、椅子だったものの残骸と、人のものと思われる遺骸が見つかるだろう。

 遺骸はローブのような衣服を、まだ身に着けたままだ。

 机の上には石材の小さな塊が、いくつか散らばっている。

「さて、」

 ざっと室内を見て回ったヴェロニカが問う。

「どこからいこうか?」

--------------------------------------
■GMから

 この記事への返信は「203_二層・部屋3」カテゴリにチェックを入れて投稿してください。

>がるふぉさん

 ターン5を終了しました

 鍵が開きました。
 また、罠があったようですが無事解除できております。

 室内の描写は上記の通り。

 というわけで、

 ターン6の行動を決定してくださいませ

 捜索するのであれば、シーフ技能による捜索判定をお願いします。
 この判定は平目でも挑戦できます。


◆(4)階段の怪物判定

 なにもわかりません!w


◆(2)異臭のする部屋について

>  扉にノブなどロープを引っ掛けられるような部分はありますでしょうか?

 はい、ノブがあります

>  引っ掛けられるような場所があるならロープを結びつけて一人が扉に張り付いてもう一人がロープを引っ張る、もしくは二人でロープを引っ張るという二人の共同作業という形で行きたいと思います。

 了解です。
 そのような形式であれば、ふたつの方法のいずれでも2人で共同作業が可能でしょう。